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KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2015年7月6日

面白怖いアニメーション、その④。アニメーション作家、ルイス・ブニュエル。

ルイス・ブニュエル

こんにちは、ディレクターの千葉です。

早いもので“面白怖い”シリーズも第四弾、本日は面白怖い映画をご紹介していきます。

前回シュルレアリスムの作家、ヤン・シュバンクマイエルをご紹介しましたが、“そもそもシュルレアリスムって何ぞや”という方のために、映像を見ながら、ちょっと歴史を遡って解説します。

ということで、今回ご紹介する映像は、僕の尊敬する映画監督ルイス・ブニュエルの『アンダルシアの犬』です。

ちょっと歴史を遡ってと言いましたが、ごめんなさい、“かなり”ですね。

見ての通り、モノクロですから…

ただ、好奇心を持って見て頂けると、今となっては新鮮で面白い映像に感じるかも。

肝心の解説ですが、見てわかる通り、シュルレアリスムの映像にはストーリーがないんですね。もともと、シュルレアリスムとは1920年代のフランスで発生した芸術運動で、フロイトの精神分析に影響を受けて、“無意識”や“夢”といった“偶然性”を重視した作品がたくさん生まれました。

その後、シュルレアリスムは、アートの世界に大きな影響を及ぼし、抽象表現主義などに大きく派生していきました。

その中に、映像というジャンルも含まれており、特に映画においては、ストーリーに捕らわれない抽象表現が監督たちの間で好まれ、今でも多くの抽象表現的作品が生まれ続けています。

さて、話を『アンダルシアの犬』に戻すと、こちらの作品、実はルイス・ブニュエルと、かの有名なダリとの共作なんですね。

シュルレアリスムの原点は詩にありますが、多くの詩人が当時まだ新しかった映像技術に着目し、数々の実験をしたように、画家であるダリも映像に目をつけたのでしょう。

最後に、冒頭の目を切るカットの解説をしましょう。

これ実は…

牛の目を切ってるんですね。

牛の目とは言え、ルイス・ブニュエルはその後2週間気分が悪かったそうです。

以上、本当に簡単ですが、シュルレアリスムの解説でした。

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この記事を書いた人

Keiichi Takase

KIZUNA JAPAN株式会社 代表兼クリエイティブディレクター。 趣味:サーフィン、キャンプ、ゴルフ

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