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KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2018年5月17日

マイクの指向性について

マイク

お疲れ様です。
皆さんご存知、あの安部でございます。

皆さんは、紙広告と映像広告の違いってなんだと思いますか?

・画が動く
・音が出る
まぁ、挙げればキリがないでしょう。

今日は音について、特にマイクについて語りたいと思います。
一般の方々でも薄々感づいてる方もいらっしゃると思いますが、
撮影に使うマイク、いくつか種類があります。

『指向性』と呼ばれますが、それらをよく理解し、現場によって使い分けます。
種類として、大まかに言えば以下の感じです。

・無指向性(もしくは全指向性)
・単一指向性
・超指向性
・双指向性
の4つ。

また、
・ダイナミックマイク
・コンデンサーマイク
があります。

それぞれ用途と共にお話しますね。

【無指向性(もしくは全指向性)】
あれ、なんか“無”とか言い始めんじゃん!となりそうですが、
またの名を全指向性というのでセーフです。

これは、どの角度から入ってきた音も捉えることができつマイクです。
用途は、ピンマイクとか。
会議机に置いてある平たいマイクも無指向性です。

メリットは、どの音もキャッチすることができ、
どこかにマイクを向ける必要がないことですね。

ただしデメリットとしては、それが故というところ。
空気の音(エアー音)、物音、本当は欲しくない人の声など、
あまり必要としない音もキャッチしてしまうことですね。

【単一指向性】
これは一定方向の近くて広い範囲の音をキャッチできるマイクです。
例えば、アーティストがライブの時に使うマイク、
カラオケで使うマイクなどは、この単一指向性マイクになります。

映像制作にはあまり使わない…と思いきや、
例えばインタビューの演出で、インタビュアーがマイクを向けるときのそれとか、
音楽番組(アーティストは自分のものを使うことが多いですが)でも使いますね。

メリットは、“動きまわる人”や“自分の声だけを出したい人”がこのマイクを使えば、
狙いたい音をキャッチすることができるということですかね。

デメリットは、そのマイク周辺でしか音が取れないことでしょうか。
大きな音でないと、遠くから聞こえた音はキレイに収音できません。

【超指向性】
なんだ!?なんか“超”ってついてる!
なんかスーパーとかハイパーとか、凄そう!
って、思いますよね。

これはいわゆる、ガンマイクです。
遠くの音を収録するのに向いてます。
ガンとはつまり銃の事ですが、その先にいるものを仕留めるという意味では、
まさしくその通り。ドラマや映画を始め、テレビ番組では多く使われていますし、
VP撮影でもよく使います。

メリットは10メートルくらい離れていても、
音の発生源から収音するのには、とても優れているので、
当然ながら無指向性よりも遠くの音をきれいに収録するのに向いています。

デメリットは、向けるところによっては意図しない音が入ってしまうことでしょうか。
話している人に向けるときは、口に向けるよりも、口先から10センチほど離れたところに向ける必要があります。
口の中の『クチャッ』っていう音が入るからですね。
あとは、遠くから狙うことが多いので、その間を何かの音が遮った時はガッツリ!みたいなことが起こるということでしょうか。

【双指向性】
双とは、つまり2つということですね。
要は、二方向からの収音に秀でています。
ラジオ収録とかで使いますね。
防音の、密閉された空間でしか使えないと考えた方がいいでしょう。

対談の音声収録とかにも使われます。

また、あと2つ大事な考えの元となるところ。
【ダイナミックマイク】
こちら大きな特徴としては、電源が不要ということですね。
電池等で稼働させることが可能です。
しかも、丈夫です。壊れにくい仕様になっています。

ただし、若干音質等の感度が弱い印象があります。
個人的な感想ですが。

【コンデンサーマイク】
ダイナミックマイクとの比較として、大きな特徴は、
電源がないと駆動しないことですね。
カメラや、ミキサーなどから電源を供給してもらいながら収録を行います。
あと、割と繊細で壊れやすかったりするので、取り扱いには注意が必要です。

また、音質的な感度はとても良い印象があります。
個人的な感想ですけどね。

ザザザっと語りましたが、
これらを考えながら撮影等に臨むときは、機材を選定します。

とくにドラマティックな映像を作るときは、
収録音声が大事なので知っておくと良いでしょう。

それでは皆さん、お疲れさまでした!

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この記事を書いた人

安部 諒

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