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KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2018年7月31日

【AE】パタパタ回って文字を表示フラップ掲示板の作り方

AfterEffectsで反転フラップを作る

おはようございます。

さて本日は空港などで見かける、パタパタ回って文字を表示する掲示板をCGで再現してみようと思います。

チュートリアルを探すのに、手間取ったかもしれませんが、英語だとsplit flap, flip text, flip clockなんかで調べるといいチュートリアルが出てきます。

が、今回はオリジナルの方法で作ってみます。
初めての制作の際、海外チュートリアルを参考に制作しましたが、結果的に応用範囲が狭く、数字にしか対応できなかったり、回転のスピードがいまいちだったりとなかなかうまくできなかったのですが、その際の解決策をご紹介します。

まず、反転フラップ式表示板の仕組みを考えてみましょう。
英語で言えばA~Z、感嘆符がある場合は?と!を含めて28文字、そして数字を表示したいので0~9までの10文字。
合わせて38文字の中から一つを選んで表示できる機械。
表示はデジタルのようにパッと変わる訳ではなく、表示される文字までが高速でぱらぱらとめくられながら表示される。
というものです。
つまり、レイヤーとしては38通り欲しいということになりますね。

まずは、表示するフラップをイラストレーターで作ってしまいましょう。
長方形ツールで長方形を作成します。
文字(A~Z、0~9、!と?)を一つのテキストレイヤーの中に書きます。
好きなフォントでよいですが個人的にはDIN系かcentury gothicのBoldがおすすめです。
文字の大きさを長方形と揃えます。

文字をアウトライン化し、グループを解除。!や?は二つの図形になってしまうので、
グループ化か複合パス化しておきましょう。
長方形を大きさと位置をそのままに38個になるよう複製。
レイヤーを38個になるまで作成。
あとは、文字を一個と長方形を1セットにし、別レイヤーに移動。
これを繰り返して38個のレイヤーに分け終わったら、
アートボードに対して全てを中心に合わせます。
レイヤーの順番は上から、A上、A下、B上、B下、C上、C下…と並べて行きます。
合計76個のレイヤーができたらAEに移ります。

AEへの読み込み時は中心に合わせる手間を省く為、ドキュメントサイズで読み込みます。
レイヤーを全て3dレイヤーに変換。

x軸回転を2/3秒で180度入れます。キーフレームを打ったらレイヤーを1秒ずつずらします。
そして不透明度にエクスプレッション

を打ちます。
これはxの回転角度が90度以上の時
不透明度の値0を返してそれ以外は100%という意味です。
3dレイヤーの重なりによって誤作動を起こさないための工夫です。

ではこれで1秒に一回パタッと動いて文字が現れるアニメーションができました。

新規コンポジションを作り、表示したい文字数分コンポジションを読み込みます。

レイヤー→時間→タイムリマップの使用
で、表示したい文字の秒数までの時間をいじります。
文字が表示されてから約10f停止位置があるので、次のアニメーションまでをリマップで引き伸ばしてあげればパタパタ→停止の流れを作れます。

これで完成です。
修正対応も容易ですし、動きがリアルでいい感じですね。

いかがでしたか?フラップ文字、ぜひお試しください!

以上前澤でした。

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この記事を書いた人

前澤 嶺太

2017年入社 クリエイティブディレクター リーダー KIZUNA JAPANでは主にCGやグラフィックを担当。 動画大好きなYoutube中毒者。目指すはデジタル魔法使い!

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