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映像制作マガジン

KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2018年8月20日

スタビライザーの解説

スタビライザー

カメラでも編集でも、とっても便利な機能で『スタビライザー』というものがあります。

このスタビライザーは2種類あります。
【1】光学で手ブレを軽減させる
【2】物理的に手ブレを軽減させる

今回は、その違いと、どっちがいいのかを説明します。

結論からいいます。
どっちがいいのか、という話。
現代の技術では、【2】の方が良いです。
技術が進歩すれば、【1】の方が良い。となるかもしれません。

では、なぜかを説明します。

そもそも、スタビライザーって何なの。というところから。

カメラをハンディで回していると、映像はブレますよね。
経験ある方、多いと思います。
スタビライザーとは、これを軽減してくれる機能や装置の事
を言います。

では、なぜ【1】よりも【2】のほうが良いのか、です。
それは、どのようにしてブレを軽減しているか、その仕組みによるところだと思います。

【1】光学で手ブレを軽減させる

光学で手ブレを補正する場合、
モニターの中では、映像内の物体の動きを認識して、
その揺れの大きさに合わせて補正を行います。

なので、通常より映像が拡大され、
拡大された結果、フレーム内からはみ出した部分を利用し、
揺れを軽減させる補正を行っているんです。

また、編集ソフトやカメラ機能によっては、
ブレによって生まれた『モーションブラー(映像の中で物体が動いたときに現れる残像)』
も補正してくれたりします。
ただし、ここに弱点があって、
無理やり補正すると、映像が『絨毯を波打たせた』ようなふうになります。

なので、先程申し上げた”技術が進歩すれば、【1】の方が良い。”というのは、
この現象をケア出来たら。ということになります。

【2】物理的に手ブレを軽減させる

物理的な手ブレ補正というのは、
カメラ本体の機能に依存せず、カメラやレンズ、特殊機材の構造によって手ブレを軽減させる。
ということです。

ブレの一番の原因は、カメラ本体に与えられる衝撃ですから、
これを物理的に軽減しようと開発者たちは試みるわけですね。

一番わかりやすいのは、センサーだと思います。
良い画を撮るためには、優秀なセンサーを搭載させておく必要があります。
センサーはカメラの命といっても過言じゃないでしょう。

このセンサーに塵が付くと、映像に黒い斑点が付きます。
レンズを通して、センサーに写される世界が、写真や映像になります。

ムムム。ということは、カメラの構造の中でも、
このセンサーに与えられる衝撃をやわらげれば、手ブレは軽減できるのではないか。
このように行き着くわけですね。

で、いわゆる『手ブレ補正機構』がセンサーに搭載されるわけです。
その中身はメーカーによって異なります。
例えばソニーでは、磁石を機構内に固定し、お互いの反発を発生させて、
手ブレ補正に活用しています。

また、レンズにも『手ブレ補正機構』が付いている場合があります。
例えば、キヤノン製のレンズには、商品名に『IS』と記載されていることがあります。
EF24-105mm F4L IS Ⅱ USM
こんな具合に。
この『IS』とは、『Image Stabilizer』の略で、
これを日本語に訳すと、『手ブレ補正機構』という具合です。

まった、それ以外は何の略なのって思った人は、
こちらをご覧ください。

で、特殊機材は例えば何かといいますと、
最近弊社で購入した、DJI RONINとか、FILMPOWER Nebulaとか、
いわゆるジンバルともいわれる、
カメラ本体を機材に装着するタイプのものですね。

支点に油圧を付けて各所の動きを滑らかにすることで、
カメラ本体に与えられる衝撃を軽減しようという、試みです。

これを一体にしたのが、DJI OZMOや、ドローンだったりするわけですね。

はい。バババっと語りましたが、
これらを全部見ていくと、現状では【2】の方が映像的には優しいことがわかると思います。
でも技術が発達すれば、【1】の方が良いとなる時代もくると思います。

それでは、
以上、皆さんご存知、あの安部でした。

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この記事を書いた人

安部 諒

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