お問い合わせ

映像制作マガジン

KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2018年12月18日

windowsでProRes圧縮の映像を書き出そう!

APPLEのプロレズ圧縮

さて、本日はProResのお話です。

ProResとは、appleが提供する映像圧縮コーデックの事です。
圧縮コーデックと言えばH264やmotion jpg等が有名ですが、
FinalCutユーザーには聞きなれたコーデックかもしれません。

ProResは5Kまでの解像度をサポートし、H264のように、動画の再生用ではなく、
ポストプロダクション用、つまり編集用の映像圧縮コーデックとして使われています。
映像の編集をする際、生(RAW)データを使ってしまうと、重くて動かなくなってしまうので、
編集がしやすいように軽くしてくれるというものですね。

ただ、勘違いしがちなのは可逆性と非可逆性があることです。
有名なコーデックのほとんどは非可逆性で、ProResも非可逆性
つまり一度変換すると元のデータ(RAW)には戻せないということです。

しかし、ProResはそれをもってしても有り余るすごいコーデックです。

圧縮による画質劣化は他のコーデックと比べても極端に少なく
しかしデータ量は同じくらい圧縮できます。
まさに編集用としては理想的なコーデック。

データの圧縮率が似ている、edius用の圧縮コーデック、Grass Valley HQXよりも
より高画質に見えます。

ProResの中も用途に合わせて5種類存在するのですが、中でも、
ProRes422は近年広く使われています。
弊社ではwindows環境にて編集及び書き出しを行っていますが、
映像業界はMacベースの会社も多く、
完パケとしてProRes422圧縮の映像を保管する会社も多いようです。

また、ストックムービーのサイト、amana images
近年急速にユーザー数を伸ばしているvideoblock
ProRes圧縮がベースになっています。

が、先程言った通り、ProResはMacおよびFinalcutをベースに作られた映像圧縮フォーマット
windows環境では再生も書き出しもできませんでした
編集データを変換するようなソフトはありましたが、
編集ソフトから直接書き出す、という意味では対応しているソフトが、
マイナーなものしか存在しませんでした。

依然、直接の再生はできないのですが、
2018年10月のアップデート以降、
AdobeのPremiere, Aftereffects, Media encoderで
Windows環境からでもProRes422およびProRes4444の書き出しが可能になりました。

今まで通り、圧縮コーデックを選択する項目の中にProRes422とProRes4444が加わっています。

メジャーなソフトとしては初の快挙かもしれません。

弊社では、2018年現在、ediusを編集ソフトのベースとしていますので、
編集用としての用途は薄いですが、
今後ベースソフトがPremiereに変わることもあり得ると思いますので、
その際は使用する可能性が増えるかもしれません。

素材販売などを行っている方は非常に重宝するかもしれませんね。

さて、本日はProResのお話でした。
皆さんのご参考になれば幸いです。
以上、ディレクターの前澤でした。

  • Xでシェア
  • Facebookでシェア
  • LINEで送る

この記事を書いた人

前澤 嶺太

2017年入社 クリエイティブディレクター リーダー KIZUNA JAPANでは主にCGやグラフィックを担当。 動画大好きなYoutube中毒者。目指すはデジタル魔法使い!

よく読まれている関連記事

顔写真 ご相談無料
お気軽にお問い合わせください。
TEL : 03-6225-0652
TOPへ戻るボタン