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KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2019年10月30日

モーションキャプチャ 2つの手法

モーションキャプチャ

今日は、モーションキャプチャのお話をしようと思います。

モーションキャプチャとは、
動物やモノの動きをデータとして取り込み、CG化(主に3D)する技術の事を言います。

ゼロからデスクトップ上で作る3DCGよりも自由度は下がりますが、
その動きはもちろん、人間や動物の動きに基づいているので、
リアルな動作を再現することが可能です。

で、今回はそのモーションキャプチャの手法にも、種類があるんだぜ
っていうことをお話したいと思います。

■光学式
こちらが、現段階では最も主流な手法になります。
LEDストロボ光源のついた高速度カメラを被写体の周りに並べて、
被写体の体に付けたマーカーの反射光を捉えて、
CGに落とし込みます。

被写体は、全身に約50~200か所程度マーカーを付け、
演出に合わせた動作をします。

50~200か所って、ふり幅ハンパねぇ!
って思った方、良い所にお気付きだと思います。

これは、再現するCGの精度によって変わるものになります。
例えば、表情まで再現したい場合は、
顔面にもマーカーを付けたりしますし、
手先や各関節も必要に応じて装着します。

逆に、そこまでリアルを要さない場合は、
50か所くらいで済むということになりますね。

ちなみに、このマーカーも大きさがかなり異なったりします。
小さいものだと2mm程度のものから、
大きいものでは40mm程になるものもあります。
それぞれ、用途に応じて使う大きさも異なります。

■ジャイロ式
光学式が特定の体の部位に付けるものであるのに対し、
ジャイロ式は、体の関節にジャイロを装着する方式です。

全身の18か所に小型ジャイロを装着して、
体が運動することで起こるジャイロの回転を計測します。
計測されたデータを収集し、CGに反映させていくシステムです。

光学式だと、複数台のカメラを置いたり、
画角内に収めるためカメラと被写体の距離を調整したりと、
リアルタイムでCGに反映させていくためのスタジオが必要になりますが、

ジャイロ式の場合、装着したジャイロとPCは無線で繋ぐことができるし、
ジャイロを脱着する以外の特別な装置を必要としないため、
スタジオなどの場所も不要で、非常にコンパクトな制作が可能です。

もちろんデメリットもあります。

例えば関節を必要としない演出。
人間でいえば、輿に乗った人。
人でなくても、関節がない動物。
こういたものは、関節が曲がる要素がないので、
ジャイロが回転せず、データを取得できないために、
完全にCGに落とし込むことが不可能になります。

新旧で言えば、ジャイロ式の方が新しいのですが、
このようなデメリットがあるために、
今も光学式が主流ですね。

はい、ご説明してきました2つのモーションキャプチャ。
ご理解いただけたでしょうか?

次は、これをCGに落とし込むまでのフローをご説明します。

以上、皆さんご存知、あの安部でした。

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この記事を書いた人

安部 諒

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