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KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2020年4月22日

緊張と恐怖を生み出すカメラワークと編集技術

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緊張感や恐怖感を与えるカメラワークや編集の技法

皆さん、ホラー映画やミステリードラマを観てゾッとした経験はないでしょうか。
実は視聴者に緊張や恐怖の感情を与えるため、様々な技法を用いて映像を作っているのです。
では、具体的にどういった技法を用いているのか。
今回の記事でその技法について触れていきたいと思います。


【カメラワーク】

ダッチアングル

水平ではなく斜めにずらしたアングルで撮影することにより、不安感や恐怖感を演出する撮影方法。
目で対象物を追う時や周辺を見渡す時、人間は目だけでなく首や体も傾けるので、視野に入るものが水平には映りません。ダッチアングルを使うことで、登場人物の目線や心理を見たままの自然な形で表現出来るのです。

ハンディショット

その名の通り手持ちによる撮影方法。
激しいアクションシーンで使われることが多いですが、あえて手振れを入れることで焦りや緊迫感を表現することが出来ます。後ろから追ってくる敵をカメラの動きで表現する時にも有効です。

  

【編集技法】

モンタージュ

不連続なショットとショットを繋げる技法。
ある組み合わせを見るとそこに何らかの意味を見出そうとする人間心理を利用して、様々な心理効果を与えます。

  

モンタージュ技法の例

クロスカッティング

異なる場所で同時に起きている2つ以上のシーンについて、それぞれのシーンを交互に繋げる技法。臨場感や緊張感などの演出効果を表現出来ます。

カットバック

2つ以上のシーンを交互に切り返し、カットが切り替わる時に時間が変わることが特徴的な技法。身近に迫る緊迫感を表現したい時に有効です。

フラッシュバック

物語の進行中に過去の場面を組み入れる技法。回想シーンに使われることが多いですが、過去の悪夢や恐怖体験を間に挟むことで、強烈な緊張感を走らせることが出来ます。

 

それぞれの違いを分かりやすく端的にまとめると、

クロスカッティング:場面Aと場面Bを並列的に繋ぐ
カットバック:場面Aと場面Bを時間の連続性で繋ぐ
フラッシュバック:場面Aの進行中に場面B(過去シーン)が入る

 

以上のような技法に加えて音響効果などを交えて、視聴者の心を動かしているのです。
どのような技法が使われているのかに着目して映画を観るのも面白いですよ。

以上、ホラー映画を見ても全然怖がれない小川でした。

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この記事を書いた人

kizunajapan staff

KIZUNA JAPAN STAFFによる記事です。

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